webブラウザ上を起動し、インターネット上にあるWebサービスを利用するだけで、パソコンで実行しているような処理や機能がすべて利用できるようになるという考え。単にクラウドともいう。米グーグルのCEOである、エリック・シュミット氏が2006年11月に提唱した。インターネットを図で表現する時、ぼんやりとした雲(クラウド)のような形を描くことが多いことに由来する。
- サース(SaaS)
- ユーザーに対して、インターネット経由でアプリケーションの機能を提唱するサービス。あるいはそれを実現する機能のみを選択して契約出来たり、ユーザーインターフェースやデータベースの項目を追加変更出来たりと、カスタマイズ性が高い。また、既存の業務システムと連携させることもできる。
- イヤース(IaaS)
- サーバや回線などをインターネット経由で提供するサービス。Haasとも呼ぶ。仮想化技術を活用した仮想インフラを貸し出す点が、一般のホスティングサービスと異なる。クワウドコンピューティングの一つとみなされる。
パース(PaaS)
Webアプリケーションを開発・実行するための環境を、インターネット経由で提供するサービス。クラウドコンピューティングのひとつとしてみなされる。
ウェブエーピーアイ(WebAPI)
Web上にあるサービスをプログラムから利用するためのAPI。APIを使うとXMLや配列の形でデータを取得できる。先進的なWebサービスを提供する企業の多くが無料で公開している。例えば米アマゾン・ドット・コムや米グーグルが提供するWeb APIを使用すれば、自分が作成するプログラムにWeb検索機能を簡単に組み込める。
マッシュアップ
Webサイトが公開している機能を組み合わせて、新しいサービスを公開すること。例えば、地図情報を提供するGoogleマップなどでは、サイトの機能を利用するためのAPIを公開している。第三者のサイトがこれを利用し、飲食店情報など別の付加価値を付けた新しいサービスを構築できる。
自治体クラウド
総務省が進める自治体の業務システムの効率化施策の一つ。地方自治体に共通する業務について、業務システムを複数の市町村で共同利用できるようにする。
ウィンドウズアジュール
米マイクロソフトが2008年10月に発表した、インターネット上でホスティングなどのエンタープライズ向け機能を提供するサービス。ホスティングと管理、スケーラブルなストレージ、コンピューティング、ネットワーキングなどの基本機能を用意している。2010年に国内で本格的にサービスを開始した。
マイクロソフトオンラインサービス
マイクロソフトがネットワーク経由で提供する企業向けクラウドコンピューティングのサービス。電子メールや予定表などの各種サーバ機能が含まれている。米国では2008年11月、日本では、2009年4月に正式サービスを開始した。